幼なじみの外科医と密なる関係~甘やかな結婚生活~
様々な思いが交差して心の中は悲しみで埋め尽くされる。本当はこひなが産まれて嬉しくてたまらないはずなのに。
元気に産んであげられなかったという罪悪感に苛まれて、悲しみが増している。
「陽菜乃ちゃん、処置が終わりました。思ったよりも出血が多いので、血液検査して貧血が出たら鉄剤を投与するかも?」
二宮先生はそう言うと私に『またね』と言って、その場を後にした。その後、看護士さんに分娩台から降りるように指示を受けたが、骨盤にズキッとした強い痛みを感じて、なかなか降りる事が出来ずにいた。台に手をかけながらゆっくりと降りようとしたら、骨盤の左辺りが痛くて降りられない。痛みが強くて泣きそうになる私を看護士さんが優しく受け止めてくれる。
看護士さんに支えられながら、やっとの思いで分娩台から降りて、車いすに乗せられて回復室へと向かった。
ベッドに横になり、母も部屋に入って来る。母の顔を見るなり、ボロボロと涙を零し、「こひなが……、こひなが小児科に……!」と訴えるように伝えた。母は私の涙をハンカチで拭って、「陽菜乃も良く頑張りました。今は一眠りして落ち着いてから、こひなちゃんに会いに行こう。とりあえず、飲みたい物を買ってくるよ。甘いの飲もうか?」と言った。
「疲れたから、めちゃくちゃ甘いのが良い。ココア飲みたい……」
「分かった。売店行ってくるから、待ってて」
母に頭をなでなでされる。何だか、子供の頃に戻ったみたいだ。母と話をしたら安心して、心が軽くなった。
元気に産んであげられなかったという罪悪感に苛まれて、悲しみが増している。
「陽菜乃ちゃん、処置が終わりました。思ったよりも出血が多いので、血液検査して貧血が出たら鉄剤を投与するかも?」
二宮先生はそう言うと私に『またね』と言って、その場を後にした。その後、看護士さんに分娩台から降りるように指示を受けたが、骨盤にズキッとした強い痛みを感じて、なかなか降りる事が出来ずにいた。台に手をかけながらゆっくりと降りようとしたら、骨盤の左辺りが痛くて降りられない。痛みが強くて泣きそうになる私を看護士さんが優しく受け止めてくれる。
看護士さんに支えられながら、やっとの思いで分娩台から降りて、車いすに乗せられて回復室へと向かった。
ベッドに横になり、母も部屋に入って来る。母の顔を見るなり、ボロボロと涙を零し、「こひなが……、こひなが小児科に……!」と訴えるように伝えた。母は私の涙をハンカチで拭って、「陽菜乃も良く頑張りました。今は一眠りして落ち着いてから、こひなちゃんに会いに行こう。とりあえず、飲みたい物を買ってくるよ。甘いの飲もうか?」と言った。
「疲れたから、めちゃくちゃ甘いのが良い。ココア飲みたい……」
「分かった。売店行ってくるから、待ってて」
母に頭をなでなでされる。何だか、子供の頃に戻ったみたいだ。母と話をしたら安心して、心が軽くなった。