遊川くんは我慢ができない⚠



 最大のスキンシップは寮への帰り道に。


 遊川くんのせいでドキドキだったけど、遊川くんのおかげで楽しかった。


 最初はデートがうまくいくか心配だったけど、途中からはそんなことも気にならなくなるくらい夢中になってた。


 誘ってくれてありがとうって。素敵な時間をありがとうって。


 感謝を伝えたくて、遊川くんを見上げたら。


『その笑顔、ずるい』


 困ったような顔をした遊川くんと目が合って。


『可愛すぎるよ』


 ……まばたきをした一瞬の間に、夕焼けのオレンジが遊川くんの金色に塗り替えられた。


 3回目。


 人が少ない、でも、いつ人が来てもおかしくない場所。


 離れなくちゃいけないって頭ではわかってるのに、遊川くんを突き離せなくて。


 しがみつくみたいに遊川くんの服をつかんだら。


『そんな可愛いことされたら、止まらなくなる』


 何度も何度も、熱が降ってきた。頭がくらくらした。


 息をするタイミングもわからなくなった。



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