遊川くんは我慢ができない⚠
思考が回らなくなって、ギラっと光る目と視線がかち合ったとき。
好きだなぁ、って。
自然と想いが湧いた。
口から零れる前に、遊川くんに塞がれたけども。
超正確なマッチングシステムが選んだ、私の運命の人。
将来、結婚するかもしれない男の子。
……私の初めての好きな人。
自分の気持ちに気づけた。
だけど。だからこそ、けじめをつけなきゃいけない。
外でいちゃつくのが当たり前になって、部屋の中でも無意識に……なんてことになったら大変だもん。
と、心配しての禁止発言なのだけど……
「なんで? 外だったら警報がないし、気にしなくていいじゃん!」
眉根を寄せて、不満そうな顔をする遊川くん。
ガタンっと大きな音をたてて立ち上がった。
遊川くんが納得しないのは予想どおり。
それは昨日のデートでよくわかったこと。
同時に、遊川くんを止める唯一の方法にも気づいた。