遊川くんは我慢ができない⚠
・ラブワードは各自3つ
・二人で会話をして、送られたラブワードを相手に言わせること
・1つ成功につき500いいねを加算
・ゲーム開始よりAIが会話を聞き、単語に反応して自動でポイントを加算
(安心して気楽にお話してね♡)
・復唱防止のため、本人は送られたワードを口に出してはいけない
・画面を見せるのはもちろんNG×
(AIのサーモグラフィーで判定します)
・17時開始、制限時間は5分間
「“参加の可否は自由です。用事で部屋にいないカップルたちはごめんなさいね”」
遊川くんが最後の一文を読み上げた。
私と同じように確認していたみたい。
「NGワードゲームの簡単なやつって感じだね」
遊川くんは、私の言葉にこくりと頷いた。
この手のゲームは兄弟たちとよくやっていたから、得意分野ではある。
でも、今は大事な話をしていたし、参加は自由……どうしよう?
ちらっと遊川くんの方を見ても、視線は交わらない。
……今回はやめておこう。
私が口を開こうとした瞬間。
「せっかくのチャンスだしやろっか」
遊川くんは作った笑いを浮かべながら、ゲームへの参加ボタンをタップした。