木曜日は立ち入り禁止。
「私てっきりなーさんが彼氏いるって嘘ついてるんだとさえ思ってたもん」
あははと笑いながらりっちゃんはチョコを頬張る。
確かに、あんな綺麗ななーさんに彼氏って、どんな感じなんだろう…。なーさんと付き合うってすっごいイケメンなんじゃ…?!
「うっすー、って何お三方固まって話してんの?」
「なーさん!おはよ〜」
「えっちょっとなーさん!彼氏の写真見せてよ!!」
「えぇー、りつに見せたら惚れちゃうかもしれないからなぁ」
なーさんは心底楽しそうにスマホを取ろうとするりっちゃんをかわす。
藤くんをちらりと見ると、いつの間にか手に持っていたチョコをぱくっと一口。
「ねぇ、藤くんは初対面でも仲良くできる方?」
私はちょっと助けを求めたくて聞いてみた。
「ん?九条さんの彼氏のこと?」
「うん」
「俺はへーき。大塚ダメそうなの?」
そう聞かれてハッとした。
なーさんの彼氏はなーさんにゾッコンなのに私が警戒するなんて
自意識過剰だと思われてしまいそうで
それ以上藤くんの質問に答えられずにいた。
「……大塚、別に相手がいようがいまいが男子が怖いのってしょうがないと思うよ」
「え」
「大塚のことだから、警戒するの申し訳ないとか思ってるでしょ」
前髪の隙間から見える藤くんの目は、私を射抜いて離さない。
また、見透かされている感じがした。
「……藤くんは鋭いなぁ」
「当たりだった?」
「うん、大正解」
しょうがないって言ってくれて、少し身が軽くなった気がした。そうだよね、相手がいても、男子は男子。
「男子」という生き物が苦手なんだから、しょうがない。相手がいることで「男子」じゃなくなることないもんね。
「……っうわっ、めっちゃイケメン」
りっちゃんの声が後ろからした。
振り返ってみるとりっちゃんとなーさんが
ロッカーの方でスマホを見ていた。
多分なーさんの彼氏が写ってる写真を見てる。
あははと笑いながらりっちゃんはチョコを頬張る。
確かに、あんな綺麗ななーさんに彼氏って、どんな感じなんだろう…。なーさんと付き合うってすっごいイケメンなんじゃ…?!
「うっすー、って何お三方固まって話してんの?」
「なーさん!おはよ〜」
「えっちょっとなーさん!彼氏の写真見せてよ!!」
「えぇー、りつに見せたら惚れちゃうかもしれないからなぁ」
なーさんは心底楽しそうにスマホを取ろうとするりっちゃんをかわす。
藤くんをちらりと見ると、いつの間にか手に持っていたチョコをぱくっと一口。
「ねぇ、藤くんは初対面でも仲良くできる方?」
私はちょっと助けを求めたくて聞いてみた。
「ん?九条さんの彼氏のこと?」
「うん」
「俺はへーき。大塚ダメそうなの?」
そう聞かれてハッとした。
なーさんの彼氏はなーさんにゾッコンなのに私が警戒するなんて
自意識過剰だと思われてしまいそうで
それ以上藤くんの質問に答えられずにいた。
「……大塚、別に相手がいようがいまいが男子が怖いのってしょうがないと思うよ」
「え」
「大塚のことだから、警戒するの申し訳ないとか思ってるでしょ」
前髪の隙間から見える藤くんの目は、私を射抜いて離さない。
また、見透かされている感じがした。
「……藤くんは鋭いなぁ」
「当たりだった?」
「うん、大正解」
しょうがないって言ってくれて、少し身が軽くなった気がした。そうだよね、相手がいても、男子は男子。
「男子」という生き物が苦手なんだから、しょうがない。相手がいることで「男子」じゃなくなることないもんね。
「……っうわっ、めっちゃイケメン」
りっちゃんの声が後ろからした。
振り返ってみるとりっちゃんとなーさんが
ロッカーの方でスマホを見ていた。
多分なーさんの彼氏が写ってる写真を見てる。