木曜日は立ち入り禁止。
「はーいお前ら席つけー」
先生が入ってくると、みんなサッと自分の席に戻った。もちろん2人も同様。
うちのクラス担任の河合先生は、生徒指導の先生だから怖いって有名だ。
「はい、挨拶ー」
「起立、礼」
河合先生の目が光る。
「おい!五井に九条!スカートが短いぞ」
「わっ、バレた」
「すんませーん」
2人はぺこぺこと頭を下げる。どちらかと言うとイケイケな2人は、スカートが短いとか考えられないんだろうなぁ。
「全く…。一緒にいる大塚を見習え!スカートちゃんと長いだろう?」
「みくるはあれが似合って可愛いからなの!」
急に先生に名指しされてビクってなったけど、私は怒られてはいない様子。
りっちゃんは不服そうに頬っぺを膨らませて席に座った。
「それと藤!あと佐藤!お前らは机に余分な物置き過ぎだろ!HRにリュックは必要ないぞ」
「わぁ!先生マジ勘弁!」
あ、あの賑やかな男の子が佐藤くんか。
目をやると、多分直前に教室に滑り込んで来たであろう惨状の机。
視線を戻す時、藤くんと目が合った。
どきっとしながら藤くんの机を見ると、
鉛筆どころじゃない。消しゴム、練り消し、あと油みたいなものも見えた。
…文房具ファン?では無さそう。
「もー、なんでウチの学校はメイクはいいのにスカート短いのはダメなわけ?!」
「なんか過去にこの学校にいた男子生徒が年下相手にアブナイ事件を起こしちゃったかららしい、ほら、ここら辺の高校とか中学ってスカート短かったから」
「えっ、中学生相手だったかもってこと?!やばぁ…」
2人の話を耳に入れつつとりあえず自習の準備をする。不安を悟られないようにきゅっとスカートを握った。
……うん、この長さなら、大丈夫なはず。
「大塚さん、ちょっといい?」
机のノートの上に影ができた。
声の方向を見ると、名前は覚えていないけれど同じクラスの男の子が立っていた。
先生が入ってくると、みんなサッと自分の席に戻った。もちろん2人も同様。
うちのクラス担任の河合先生は、生徒指導の先生だから怖いって有名だ。
「はい、挨拶ー」
「起立、礼」
河合先生の目が光る。
「おい!五井に九条!スカートが短いぞ」
「わっ、バレた」
「すんませーん」
2人はぺこぺこと頭を下げる。どちらかと言うとイケイケな2人は、スカートが短いとか考えられないんだろうなぁ。
「全く…。一緒にいる大塚を見習え!スカートちゃんと長いだろう?」
「みくるはあれが似合って可愛いからなの!」
急に先生に名指しされてビクってなったけど、私は怒られてはいない様子。
りっちゃんは不服そうに頬っぺを膨らませて席に座った。
「それと藤!あと佐藤!お前らは机に余分な物置き過ぎだろ!HRにリュックは必要ないぞ」
「わぁ!先生マジ勘弁!」
あ、あの賑やかな男の子が佐藤くんか。
目をやると、多分直前に教室に滑り込んで来たであろう惨状の机。
視線を戻す時、藤くんと目が合った。
どきっとしながら藤くんの机を見ると、
鉛筆どころじゃない。消しゴム、練り消し、あと油みたいなものも見えた。
…文房具ファン?では無さそう。
「もー、なんでウチの学校はメイクはいいのにスカート短いのはダメなわけ?!」
「なんか過去にこの学校にいた男子生徒が年下相手にアブナイ事件を起こしちゃったかららしい、ほら、ここら辺の高校とか中学ってスカート短かったから」
「えっ、中学生相手だったかもってこと?!やばぁ…」
2人の話を耳に入れつつとりあえず自習の準備をする。不安を悟られないようにきゅっとスカートを握った。
……うん、この長さなら、大丈夫なはず。
「大塚さん、ちょっといい?」
机のノートの上に影ができた。
声の方向を見ると、名前は覚えていないけれど同じクラスの男の子が立っていた。