真面目な鳩井の、キスが甘い。
 レナちゃんが元々垂れ下がった目をさらに下げて笑ったので、ポワワ〜ン…とお花が舞った。

 私とだーさんの間にもポワワ〜ンと春一番が吹いて目尻が下がる。


「んレッ、ナちゃぁ〜ん♡」


 私はいつもと同じようにレナちゃんに熱めのハグをキメる。


「可愛い可愛い可愛いねぇ〜♡♡♡」

「あはは、ヒナちゃんの方が可愛いですよぅ」


 私がウリウリと頬擦りすると、レナちゃんはキャ〜と言いながらされるがままにする。

 レナちゃんは、同時期に読者モデルになった一個下の女の子。

 ふわふわでほわほわなレナちゃんを、私はご覧の通りバッキバキに可愛がっている。


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