真面目な鳩井の、キスが甘い。
「いや、ヒナちゃん強すぎだろ……!!」

「これで不調!?うそだろ!?」

「誰だよ女の子だから手加減しろって言ったやつ!!」

 クラスの男子が化け物でも見るような目で私を見て、それもへらへら笑ってごまかした。


 クラスに一人はいるよね。無駄にドッジボール強い女子。

 それ、私〜


「ヒナちゃん凄い……!」


 そこに同じドッジボール選択の女の子たちがやってくる。


「可愛い上に運動もできるなんて最強〜♡」

「私たち全然下手だから羨ましいよぉ」

「ヒナちゃんがいればうちのクラス優勝できるんじゃない!?」

「そうかな?じゃあ頑張っちゃおっかな~あはは」


 簡単に調子に乗ってヘラヘラしてると授業終わりのチャイムが鳴った。

 美愛たちはまだ練習してるかな?体育館のぞいてみよーっと。

 私はドッジボールのメンバーに手を振って、体育館へ向かった。



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