真面目な鳩井の、キスが甘い。
「ヒナちゃんはもう帰るところですか?」

「うん!レナちゃんはこれからー?」

「はいっ!すっごく緊張してます…!どうしたらヒナちゃんみたいに緊張しないでいられますか…?」

「レナ。ヒナはアホだから緊張しないのよ。だから参考にしちゃダメよ」

「だーさん?」

 レナちゃんは否定も肯定もせずニコニコ笑って誤魔化してる。可愛いから許す。

「あっ、だーさん。レナちゃんの撮影見学してってもいい?」

「わ、ヒナちゃんいてくれたら嬉しい!」


 そう言って私の手を取って喜ぶレナちゃん。

 かんわいい…願わくば私の妹に…いや、子供になってほしい。


「えー?ヒナは帰ってセクシーの勉強したほうがいいんじゃないの?ブフッ」


 また笑い出すだーさんのカチカチの肩に私はふりかぶってグーパンをしたのだけれど、まんまと自分の拳を痛めたのだった。




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