真面目な鳩井の、キスが甘い。
……!
──……鳩井と言えば、温厚。
決して人が嫌な気持ちになることは言わない。
多分、みんながそう思っている。
そんな平和のシンボルと言っても過言じゃない鳩井から飛び出したセリフは、明らかな敵意を含んでいて。
自意識過剰な私には
〝あなたに波木さんはやらない〟
そう言ってるように、聞こえた。
「は?」と顔を歪めるノアを、鳩井はまっすぐに見返して続ける。
「絶対守ってください。約束」
……約束って
『そのかわり俺たちが勝ったら金輪際日向に近づくんじゃねーぞ』
晴翔がした約束……?
「……っ」
鳩井のどこまでもまっすぐな目に、心臓がギュッと鷲掴みにされる。
そしてまた、期待してしまう。
…ねぇ、鳩井
そんなこと言ったらさぁ…
『外ではやめてくれる?』
頭の隅で聞こえた声に、ハッとする。
頭にこびりついた私を拒絶する言葉、私を見下ろす冷めた目。
「ねぇ……日向」
美愛が私の袖を引っぱる。
「鳩井くんってもしかして、」
「違う」
「え?」
「違うの……いつも」
──……鳩井と言えば、温厚。
決して人が嫌な気持ちになることは言わない。
多分、みんながそう思っている。
そんな平和のシンボルと言っても過言じゃない鳩井から飛び出したセリフは、明らかな敵意を含んでいて。
自意識過剰な私には
〝あなたに波木さんはやらない〟
そう言ってるように、聞こえた。
「は?」と顔を歪めるノアを、鳩井はまっすぐに見返して続ける。
「絶対守ってください。約束」
……約束って
『そのかわり俺たちが勝ったら金輪際日向に近づくんじゃねーぞ』
晴翔がした約束……?
「……っ」
鳩井のどこまでもまっすぐな目に、心臓がギュッと鷲掴みにされる。
そしてまた、期待してしまう。
…ねぇ、鳩井
そんなこと言ったらさぁ…
『外ではやめてくれる?』
頭の隅で聞こえた声に、ハッとする。
頭にこびりついた私を拒絶する言葉、私を見下ろす冷めた目。
「ねぇ……日向」
美愛が私の袖を引っぱる。
「鳩井くんってもしかして、」
「違う」
「え?」
「違うの……いつも」