真面目な鳩井の、キスが甘い。
 見ると、美愛がちょっと離れたところを歩いていた。

 低血圧美愛が「ん~?」と不機嫌な目つきでこちらを見る。


「おー美愛!おっはよー……う?」


 鳩井が私を引きずって美愛にずんずん近寄っていき、美愛の前に到着すると私の両肩を持って、言った。


「パス」

「へ」


 鳩井によってずいっとパスされた私は、美愛に抱き留められた。

 美愛となぜかハグしながら「ん?」となって振り返った時にはもう、鳩井はすたたたたーっと遠く小さくなってしまっていた。

 
「え!?あれ!?」


 鳩井!?
 

「あはは、パスされてやんの」





 ( ^ω^ )!?!?!?






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