真面目な鳩井の、キスが甘い。
「んー?パッパ、忘れ物ー?」
廊下の先から顔を出したのは、パッパじゃなかった。
「うーっす」
「あ、晴翔」
こめかみから汗を流す晴翔が熱そうに帽子を脱いで机に置き、そこにあったうちわでパタパタとあおぐ。
「どしたのー」
「これ。うちの香保子が作りすぎたから波木家に持ってけって」
晴翔が手に持っていた保冷バッグから、タッパーを持ち上げた。
「あ!香保子ババロア!大好き~!」
香保子は晴翔のママで、香保子ババロアは香保子ちゃん特製のバナナ入りババロアのこと。
「そんで今すれ違ったパッパが代わりにパウンドケーキくれるっつってたんだけど」
「あー、冷蔵庫の一番上~」
「おー」
晴翔は迷いなくキッチンに入っていって、波木家の冷蔵庫をガパッと開ける。
「しかしあっちぃな。徒歩二分の距離で汗だくだわ」
「パッパが作ったフルーツ漬けあるよー。フルーツソーダ飲む?」
「え、飲みたい」
「どぞー」
廊下の先から顔を出したのは、パッパじゃなかった。
「うーっす」
「あ、晴翔」
こめかみから汗を流す晴翔が熱そうに帽子を脱いで机に置き、そこにあったうちわでパタパタとあおぐ。
「どしたのー」
「これ。うちの香保子が作りすぎたから波木家に持ってけって」
晴翔が手に持っていた保冷バッグから、タッパーを持ち上げた。
「あ!香保子ババロア!大好き~!」
香保子は晴翔のママで、香保子ババロアは香保子ちゃん特製のバナナ入りババロアのこと。
「そんで今すれ違ったパッパが代わりにパウンドケーキくれるっつってたんだけど」
「あー、冷蔵庫の一番上~」
「おー」
晴翔は迷いなくキッチンに入っていって、波木家の冷蔵庫をガパッと開ける。
「しかしあっちぃな。徒歩二分の距離で汗だくだわ」
「パッパが作ったフルーツ漬けあるよー。フルーツソーダ飲む?」
「え、飲みたい」
「どぞー」