真面目な鳩井の、キスが甘い。
シュワシュワと炭酸がはじける音、氷がカランッとグラスをかすめる音。
外ではミンミンと蝉が鳴いている。
「…………へー」
「へーってそれだけかーい」
私と鳩井って結構なビッグニュースだと思うんですけど。
リアクション薄すぎじゃない? 鳩井じゃあるまいし。
「……お前、鳩井が好きだったの?」
「フヘヘッ。まぁね~。やっぱ意外ー?」
「……」
ん?反応がない。
ちょっと心配になった私は単語帳から晴翔の方に目を向ける。
見ると、晴翔の手からグラスに注がれたソーダが、あふれ出している。
「!?晴翔!こぼれてる!!」
「え?あ、」
私は慌てて台拭きを引っ張り出してボーっとする晴翔にひとつを渡し、二人で溢れたソーダをふきんに吸い込ませる。
「もーどうしたの、ボーっとして!」
「……いや、別に……」
濁った返事をする晴翔の顔を窺い見ると、なにやら目を泳がせてテンパっている。
「晴翔……?」
明らかに様子のおかしい晴翔を呼ぶと、ハッとした晴翔が後ずさった。
「……あ、ごめん、ちょっと俺……か、帰るわ」
「え?」
外ではミンミンと蝉が鳴いている。
「…………へー」
「へーってそれだけかーい」
私と鳩井って結構なビッグニュースだと思うんですけど。
リアクション薄すぎじゃない? 鳩井じゃあるまいし。
「……お前、鳩井が好きだったの?」
「フヘヘッ。まぁね~。やっぱ意外ー?」
「……」
ん?反応がない。
ちょっと心配になった私は単語帳から晴翔の方に目を向ける。
見ると、晴翔の手からグラスに注がれたソーダが、あふれ出している。
「!?晴翔!こぼれてる!!」
「え?あ、」
私は慌てて台拭きを引っ張り出してボーっとする晴翔にひとつを渡し、二人で溢れたソーダをふきんに吸い込ませる。
「もーどうしたの、ボーっとして!」
「……いや、別に……」
濁った返事をする晴翔の顔を窺い見ると、なにやら目を泳がせてテンパっている。
「晴翔……?」
明らかに様子のおかしい晴翔を呼ぶと、ハッとした晴翔が後ずさった。
「……あ、ごめん、ちょっと俺……か、帰るわ」
「え?」