真面目な鳩井の、キスが甘い。
…
…
…
……Now loading……
…………ボンッ!
私の頭が処理不能でエラーを起こしたころ、ようやく鳩井の唇が離れた。
放心してかたまる私に、なぜか鳩井の方が驚いた顔をして、呟いた。
「え、うま…」
…………はい?
何が、起こった?
ん?え?
だって私、学校が終わって仕事に向かう途中にフラフラする鳩井を見つけて、
心配で後ろから見守ってたら路地裏に入ったからちょっと覗いてみて、
そしたら鳩井が倒れてて慌てて駆け寄って、
救急車呼ぼうとしたけどテンパって番号が思い出せなくて、
それで、なぜか、いつのまに、顔が近くなってて……て……
「……っ」
ボフッと音がするほど顔が熱を持った。
鳩井の無垢な、でもどこか冷めた目を見返しながらようやく理解する。
どうやら波木日向16歳、ファーストキスを奪われた。
「な」
大事に大事に守ってきた、私のファーストキッ……
「何してくれとんねぇぇえん!!!!」
私はついさっきまで病人だったはずの鳩井の頬に思い切り平手打ちを決めた。
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…………ボンッ!
私の頭が処理不能でエラーを起こしたころ、ようやく鳩井の唇が離れた。
放心してかたまる私に、なぜか鳩井の方が驚いた顔をして、呟いた。
「え、うま…」
…………はい?
何が、起こった?
ん?え?
だって私、学校が終わって仕事に向かう途中にフラフラする鳩井を見つけて、
心配で後ろから見守ってたら路地裏に入ったからちょっと覗いてみて、
そしたら鳩井が倒れてて慌てて駆け寄って、
救急車呼ぼうとしたけどテンパって番号が思い出せなくて、
それで、なぜか、いつのまに、顔が近くなってて……て……
「……っ」
ボフッと音がするほど顔が熱を持った。
鳩井の無垢な、でもどこか冷めた目を見返しながらようやく理解する。
どうやら波木日向16歳、ファーストキスを奪われた。
「な」
大事に大事に守ってきた、私のファーストキッ……
「何してくれとんねぇぇえん!!!!」
私はついさっきまで病人だったはずの鳩井の頬に思い切り平手打ちを決めた。