真面目な鳩井の、キスが甘い。
「じゃあ……これは?」


 そう言っていわゆる彼シャツをつまんでみせる。

 
「それはやばいっていうか……」


 鳩井はシャツごと私をキュッと抱きしめると、首元にくぐもった声を漏らす。



「たまんない」



 そのままシャツがずれて露わになった私の肩にちゅ、とキスを落とす。


「っ、!」


 思わずビクッとすると、鳩井は続けて首筋にちゅ、ちゅ、とキスを落としていく。


「んっ……、ぁ、鳩井、」


 落ちてくる鳩井の優しいキスに、ドキドキしすぎて思わず鳩井にしがみつく。



< 289 / 320 >

この作品をシェア

pagetop