真面目な鳩井の、キスが甘い。
「は、鳩井、私、知っちゃいけないことを知っちゃった感じ…?」


 私が恐る恐る聞くと、鳩井がそっと私の手を自分のシャツから離させて、言った。


「まぁ……うん」




 ( ^ω^ )




「つ、つつつつつまりわわわわたし、社会的に、け、けけけけけされ……っ」

「あ、そういうんじゃない」

「え」

 違うの?と固まる私に鳩井が向き合って、すっかり熱の冷めた目で言った。





「キス魔なんだ」













  ( ^ω^ )???















「……なんて?」


 鳩井の口からキス魔、とかいうふざけた単語が聞こえたけども。


「……キス魔」


 鳩井がもう一度言った。


「キス魔?」

「キス魔」


 鳩井が、キス魔?


「…………ヘヘッ」


 わかんなすぎて変な笑いが出た。

 鳩井は相変わらずの無表情で私を見下ろしている。


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