真面目な鳩井の、キスが甘い。
2nd kiss .

ミルクティーの湯気

「あの……ヒナちゃんですよね……?」


 学校の最寄り駅。

 朝、電車を降りて改札を通ったところで、女の子二人組に声をかけられた。

 女の子達は恥ずかしそうに寄り添って、頬を赤くしてキラキラした目で私を見てる。


「そうでーすヒナでーす!」


 女の子達の緊張がなくなるように明るい笑顔で返すと、女の子達の顔がパッと明るくなる。


「あっ、あの、ファンです!握手してもらえませんか!?」

「ありがとう〜!もちろんいいよ〜イェーイ♪」


 素直に嬉しくてこっちから強く握手してあげると、キャー!とか、かわいい〜!とか言ってくれて、照れ臭くてエヘヘーと笑ってしまう。


「あの、昨日発売のCider見ました!すっごく可愛かったです!大好きです!」

「やーんありがとー私も大好き!嬉しー!ハグする!?」

「え!?」


 私は動揺する女の子達の返事を待たずに、むぎゅうううっと1人ずつ抱きしめる。


「「キャー!!」」

「あははーこれからも応援してね〜!バイバーイ!」

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