真面目な鳩井の、キスが甘い。
「いやーほんと良いよねーここ。いっつも人気なくて最高」

「おい、喧嘩売ってんのか?つかここはカフェじゃねーんだよ。飲んだらとっとと出てけ」

 と、言いつつしっかり丁寧に紅茶とお茶請けのクッキーまで用意してくれちゃう鬼ちゃん。愛おしい。

「ロイヤルミルクティーがいい」

「ねぇよふざけんなカフェじゃねーっつってんだろ」

 と、言いつつそっとミルクを置いてくれる。超愛しい。

「あ?なんだよ」

 鬼ちゃんが初対面の時と同じように、私をギロリと睨みつけた。

 この仕草、照れる時にする仕草だったみたい。

「鬼ちゃんかーわーいーいー♡」

「っ!?は!?どこがっ、……!!」

 動揺して自分の白衣を踏んで転んじゃうドジっ子の鬼ちゃん。あざとっ。


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