真面目な鳩井の、キスが甘い。
 あ


 来る





「……っ」

「……?鳩井?」




 ドクッ……


 ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッドッドッドッ


 心臓が怖くなるぐらい速くなって、顔が、体が、全部がグワッと熱くなって汗が噴き出始める。




「っ……、はぁ……っ」

「大丈夫?」

「っ、はぁ、はぁ、……っ」





 ……発作。





「鳩井……もしか 「近寄んないで」



 あぁ、もう、なんで

 さっき薬飲んだばっかりなのに



「はぁ、はぁ、はぁ、」



 顔を押さえて、肩で息をしてどうしようもない衝動に耐える。



「鳩井……っ」

「はぁ、はぁ、っ……、」



 最悪だ、最低だ、なんて気持ち悪いんだ、僕は



「発作……?発作だよね、鳩井」



 波木さんが心配そうな顔で手を伸ばす。



「っ、近寄るなって……!」

「っ、!」

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