真面目な鳩井の、キスが甘い。
2週間前、体育の授業中に鼻血を出して保健室に向かった鳩井が気になって追いかけた幸村さんが気になって追いかけた、波木日向。
保健室に向かう途中、泣きながらトイレに行く幸村さんを見かけた。
なんかあった?絶対なんかあったね?とか思いつつ保健室に入り、それからなんやかんやあって、鳩井に発作が起きて──……
「聞いたぞ波木。最初自分からキスしに行ったんだって?」
「!!」
その声にバッと顔を上げると、ニヤニヤこちらを見下ろす鬼ちゃん。
「やるじゃーん?」
「〜〜〜っ、」
やり場のない恥ずかしさに鬼ちゃんをバシバシ叩くと、「いて、いて」と小さく言いながらやっぱり悪い顔で笑ってる鬼ちゃん。
「だって、だってさぁ!鳩井、死にに行くみたいな顔で薬飲もうとしてたんだよ!?そんなのもう見てらんなかったし……それに……」
私はそこにあったイスにポスッと腰掛ける。
「なんか1人で戦おうとしてるの……ムカついたんだもん」
保健室に向かう途中、泣きながらトイレに行く幸村さんを見かけた。
なんかあった?絶対なんかあったね?とか思いつつ保健室に入り、それからなんやかんやあって、鳩井に発作が起きて──……
「聞いたぞ波木。最初自分からキスしに行ったんだって?」
「!!」
その声にバッと顔を上げると、ニヤニヤこちらを見下ろす鬼ちゃん。
「やるじゃーん?」
「〜〜〜っ、」
やり場のない恥ずかしさに鬼ちゃんをバシバシ叩くと、「いて、いて」と小さく言いながらやっぱり悪い顔で笑ってる鬼ちゃん。
「だって、だってさぁ!鳩井、死にに行くみたいな顔で薬飲もうとしてたんだよ!?そんなのもう見てらんなかったし……それに……」
私はそこにあったイスにポスッと腰掛ける。
「なんか1人で戦おうとしてるの……ムカついたんだもん」