小児科医の恋愛事情 ~ 俺を選んでよ…もっと大事にするから ~
「このシチュエーションで、そんなこと・・言われたら・・」

「言われたら・・何・・?」

どちらからともなく目を閉じる。
目を閉じたのが先か、唇が重なったのが先か。


「・・・・んっ・・ぁ・・」

「茉祐・・」


重なりはすぐに深くなり、それとは別に、俺の手はパジャマの裾から上に向かって侵入する。

止めるように彼女の手が俺の手に重なるけれど、気にせず膨らみを這いまわる。


「・・ぁ・・はっ・・ふっ・・・・」


細くて甘い声が俺の耳をくすぐる。
片方の手はその場所のままで、もう片方の俺の手は下着の上を滑りながらスルスルと下に降りた。


「・・・・ダメ・・・・ぁ・・」

「ダメなの・・?」

「・・ダメ・・じゃ・・なぃ・・」


彼女の恥じらいが俺を煽る。
ゆっくりと、パジャマと下着を取り去って直接触れた。


「・・・・んんっ・・ぁぁ・・」


声がワントーン上がる。


「茉祐・・好きだよ」

「・・ぁっ・・あ・・・・んっ・・私・・も」

「ねぇ茉祐・・もっと、していい?」

「ぁあ・・っ・・ゆ・・いちろ・・も・・ぅ」

「ん? もう・・何?」


艶っぽく潤んだ彼女の瞳を見ながら尋ねる。
息が上がって上下する細い肩さえ、俺を誘った。


「茉祐・・俺ももう・・限界。準備する・・ね」

「・・う・・ん・・・・き・・て」


俺は彼女に深く潜り、そこにあるうねりに身体を寄せる。
時々流されたり、強く逆らったりしつつ、ひとつになった彼女との時間に酔いしれていた。

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