小児科医の恋愛事情 ~ 俺を選んでよ…もっと大事にするから ~
あれこれ検索した結果、カットされたベリーのタルトとザッハトルテを差し入れることにした。
といっても、タルトというのがケーキの下にあるサクサク生地だったり、ザッハトルテがチョコケーキの一種だと知ったのは、ついさっきだった。
頭を使っているだろうから甘いものがいいと思ったし、カットの断面を見ても美味そうに見えたのが決め手だ。
箱に入れてもらうだけじゃなく、赤にゴールドのラインが入ったリボンをかけてもらう。
ちょっとした特別感を、彼女なら分かってくれそうな気がした。
ホテルに到着し、エレベーターで彼女の部屋の階に向かう。
「昼メシのデザートでもいいし、おやつに食べてもらうんでもいいな」
ケーキの箱を眺めつつ、突然訪ねて行って、彼女が驚く顔と喜ぶ顔を見たかった。
目的の階でエレベーターの扉が開いた瞬間に、廊下から声がした。
なんだ・・?
「・・・・だよ! なんでここにいるんだ!」
彼女の部屋の方向に足を向けると、偶然なのか、その声にも近づく。
「あんたいったい誰なんだ? もしかして・・・・」
この声は・・大翔だ、間違いない。
でも廊下から声がするということは、部屋の中にいるわけじゃない。
部屋の外で話しているんだろうか・・。
彼女の部屋がある廊下の手前の角を曲がると、すぐに大翔と後ろ向きの男性が視界に入る。
俺はとっさに後退し、ふたりの様子を伺った。
といっても、タルトというのがケーキの下にあるサクサク生地だったり、ザッハトルテがチョコケーキの一種だと知ったのは、ついさっきだった。
頭を使っているだろうから甘いものがいいと思ったし、カットの断面を見ても美味そうに見えたのが決め手だ。
箱に入れてもらうだけじゃなく、赤にゴールドのラインが入ったリボンをかけてもらう。
ちょっとした特別感を、彼女なら分かってくれそうな気がした。
ホテルに到着し、エレベーターで彼女の部屋の階に向かう。
「昼メシのデザートでもいいし、おやつに食べてもらうんでもいいな」
ケーキの箱を眺めつつ、突然訪ねて行って、彼女が驚く顔と喜ぶ顔を見たかった。
目的の階でエレベーターの扉が開いた瞬間に、廊下から声がした。
なんだ・・?
「・・・・だよ! なんでここにいるんだ!」
彼女の部屋の方向に足を向けると、偶然なのか、その声にも近づく。
「あんたいったい誰なんだ? もしかして・・・・」
この声は・・大翔だ、間違いない。
でも廊下から声がするということは、部屋の中にいるわけじゃない。
部屋の外で話しているんだろうか・・。
彼女の部屋がある廊下の手前の角を曲がると、すぐに大翔と後ろ向きの男性が視界に入る。
俺はとっさに後退し、ふたりの様子を伺った。