マッド★ハウス
その4
アキラ
「…まあ、一応は信じる。”そういう”アホが、ココに紛れ込んできたってことは聞いてたから」
「ふーん…。アンタだった訳ね、その救いようのない大マヌケってのは…」
「でもさ、全部は間に受けないわよ。女子トイレ入ってたの、掃除を言いつけられたとしてもよ、あそこで変なコトしようとしてたかもしれないし。それは疑ってるから」
『それはないですよ…。あの時はトイレ我慢してたからもじもじしてて。そんで蹴りを喰らったんで、思わずちびりそうになって…』
「ふっ…。生々しいわね…」
...
「あのね…、はっきり言ってアンタ、ここで奴隷にされるってことなんだよ。それ…、自覚あんの、おたく…」
『…』
「悪いけど、今のアンタ、泥沼だよ。やくざだから、ココの経営者。相和会って言って、全国組織を向こうに回してさ、戦後ずっと一匹狼の、そこの大幹部が実質の経営者よ。まあ、カンペキ、ケツの毛まで毟り取られるわね…」
『…』
「そんな情けない顔してもダメだって!今のジブンの現実、両まなこでしっかり見つめなきゃ。まあ…、私は関係ないから」
...
「せいぜいしっかり奴隷行に励んでさ、間宮や浅田のどチンピラにコキ使われて…、早くここを卒業することね。まあ、私にはどうでもいいけど」
『ふう…』
「ばか!タメ息は聞いてる私の方だって。救いようないわねー、アンタ…」
『…』
...
後で聞いたところ…
この人…、ロード・ローラーズのリードギターらしい。
名前は、”あかこ”…、とかって。
アキラ
「…まあ、一応は信じる。”そういう”アホが、ココに紛れ込んできたってことは聞いてたから」
「ふーん…。アンタだった訳ね、その救いようのない大マヌケってのは…」
「でもさ、全部は間に受けないわよ。女子トイレ入ってたの、掃除を言いつけられたとしてもよ、あそこで変なコトしようとしてたかもしれないし。それは疑ってるから」
『それはないですよ…。あの時はトイレ我慢してたからもじもじしてて。そんで蹴りを喰らったんで、思わずちびりそうになって…』
「ふっ…。生々しいわね…」
...
「あのね…、はっきり言ってアンタ、ここで奴隷にされるってことなんだよ。それ…、自覚あんの、おたく…」
『…』
「悪いけど、今のアンタ、泥沼だよ。やくざだから、ココの経営者。相和会って言って、全国組織を向こうに回してさ、戦後ずっと一匹狼の、そこの大幹部が実質の経営者よ。まあ、カンペキ、ケツの毛まで毟り取られるわね…」
『…』
「そんな情けない顔してもダメだって!今のジブンの現実、両まなこでしっかり見つめなきゃ。まあ…、私は関係ないから」
...
「せいぜいしっかり奴隷行に励んでさ、間宮や浅田のどチンピラにコキ使われて…、早くここを卒業することね。まあ、私にはどうでもいいけど」
『ふう…』
「ばか!タメ息は聞いてる私の方だって。救いようないわねー、アンタ…」
『…』
...
後で聞いたところ…
この人…、ロード・ローラーズのリードギターらしい。
名前は、”あかこ”…、とかって。