お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
それから、まどかとスマホ教室とは表向きで、一週間に一度待ち合わせした。

俺は親父の息子だと言うことを、まどかには伏せていた。

大学を卒業した俺は親父の会社を受けた。

「どう言う風の吹き回しだ、龍斗がわしの会社を受けるとは……」

「親の七光りはごめんだからな、表から正々堂々受けたかった」

「そうか、それでどうだったんだ」

「受かったよ」

「そうか、まずはアメリカ支社で働いてもらう」

「はあ?」

俺は想定外のことに戸惑った。

そして俺が日本に戻ってこれたのは五年後だった。

その時、まどかは他の男と同棲中だった。

当たり前だよな、何も約束もない、気持ちも伝えてないのに、

待っていてくれるわけがない。

それからしばらくして、俺は親父の入院を機に社長に就任した。

まどかは俺の秘書になった。

でも、まどかは他の男のものだった。

あれから十年、やっとまどかをこの手で抱くことが出来たのに、男と別れてフリーになったのに、妊娠中だなんて……

< 20 / 74 >

この作品をシェア

pagetop