お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
「うん、だって私を好きなわけじゃないから」

新は大きなため息をついた。

「お前さあ、自分を好きでもない男と寝たのか」

「だって酔ってたし……それに新の浮気現場、じゃなくて本気現場を目の当たりにして動転してたんだもん」

「まどか、お前は奴が好きなのか」

私は頷いた。

「それなら、絶対に奴が契約解除したいって言っても、離婚届にサインしなければ大丈夫だから、子供だって奴の子供なんだろう」

私はポカンとしていた。

「なんだよ、その顔」

「あ、だって新がまともなこと言うんだもん」

「なんだよ、それ」

「ごめん」

新は自分の着ていた上着をまどかにかけてくれた。

「ありがとう、でもどうしちゃったの?急に優しくなって」

私はふふっと笑ってしまった。

「別にどうもしねえよ」

「でもね、愛情ないのに一緒にいるって、どうなのかなって思う」

「お前が好きならそれでいいんじゃねえか、奴はお前と子供を養っていける経済力あるしな、俺と違って、それから真凜には気をつけろよ」

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