お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
でも龍斗は大丈夫、大丈夫と弱音を吐かない、好きな女性なら、

側にいて欲しいんだろうが、まどかは違うと思った。

きっとそっと寝かせて欲しいんだろう。

まどかは龍斗の寝室を出て行った。
龍斗は朝まで眠ることが出来なかった。

でも、熱は下がったようで、身体がだいぶ楽になった。

「龍斗さん、おはようございます、身体の具合はいかがですか」

まどかが声をかけて、ドアを開けた。

すでに起き上がっていた俺を見て、笑顔を向けた。

「だいぶ良さそうですね」

「ああ、熱が下がったから身体が楽だ」

「それはよかったですね」

「今日から仕事へ行く」

まどかは俯いて何も言わない。

どうしたんだ。

「まどか?」

「なんでもないです」

「そうか」

この時、まどかは何を言いたかったのか、聞き出すべきだった。

まどかは真凜の動向が気になっており、一人で出かけることに躊躇していた。

でも今日は健診日で、龍斗に一緒に着いてきてほしかったのだ。

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