お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
第五章 龍斗の嫉妬
「龍斗さん、私はもう大丈夫なので、お仕事に戻ってください」

まどかがそう告げると、龍斗はまどかを引き寄せ抱きしめた。

そしてポツリとつぶやいた。

「奴のことがまだ好きなのか」

「えっ?」

「俺に黙って、会ってるのか」

「そんなことしてないです」

「まどかはいつでも大丈夫、大丈夫って、奴が側にいるから、俺は用済みってことか」

「違います」

今まで見たことがない龍斗の態度に驚きを隠せなかった。

「そうだ、俺とまどかは契約の関係だもんな、俺に愛情はないんだもんな」

この時まどかは何も言葉が出てこなかった。

龍斗は急に立ち上がり、まどかの腕を掴んだ。

「まどか、お前は俺の妻だ、契約している以上、奴と会うことは許さない」

「龍斗さん、痛いです、離してください」

龍斗はまどかの言葉で我に返り、まどかの腕を離した。

まどかは龍斗の態度に怖くて、涙が溢れた。

「あ、すまない、俺は……」

龍斗はまどかの涙にキスをした。

まどかはそっと目を閉じた。

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