お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
「真凜が見舞いにきて、俺が売店に行っている間に何か酷いことを言われたらしい」

「ダメだぞ、二人にしちゃ、真凜を甘く見るんじゃない」

「今、あんたはまどかにどんな感情を抱いているんだ、全くわからない」

新は龍斗に全てを話し始めた。

「俺はまどかを愛してる、でも俺自身どうしようもないやつで、自分でわかってるんだが、どうすることも出来ない、だからまどかが俺から離れるように冷たくしたにもかかわらず、
まどかはずっと俺の側にいてくれた」

龍斗は黙って新の話を聞いていた。

「真凜と浮気だって、相手は誰でもよかった、たまたまバーで知り合った真凜を俺のアパートに連れ込んで、まどかに見せつけるためだった」

龍斗は怒りの表情に変わり、新の胸ぐらを掴んだ。

「てめえ、まどかを愛しているのに、よくもそんなこと出来たな」

「しょうがねえだろ、そこまでしないとまどかは離れない」

「それなら、なぜ荷物を取りに行った時、戻ってきてくれと泣きついたんだ」

「あれは弱い俺の本心が出ちまった」

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