お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
そこへ、担当医師が残酷な言葉を龍斗に告げた。

「奥様のお腹のお子様は残念ながら流産してしまいました、奥様も危ない状況です」

「そんな……」

龍斗は手が震えてこの世には神も仏もないのかと呪った。

「まどかを助けてください、お願いします」

龍斗は担当医師に縋った。

「全力を尽くします」

担当医師は手術室へと消えた。

手術終了を告げる手術室のランプは中々消えなかった。

どれ位の時間が経っただろうか。

長時間の手術は終わりを迎えた。

「奥様の命は取りとめました、しかし余談は許さない状況です」

「ありがとうございました」

龍斗は担当医師に深々と頭を下げた。

まどかは集中治療室で余談を許さない状況が続いた。

もう少し、俺が配慮していれば、後悔しても仕切れない。

まどか、早く目を覚ましてくれ。

お前までいなくなったら俺はどうすればいいんだ。

龍斗は弁護士に相談をした。

真凜の仕業であることは間違いない、でも証拠がないのは事実だ。

「お任せください」

< 49 / 74 >

この作品をシェア

pagetop