お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
でも、今は子供もいない、真凜への気持ちも憎しみより、申し訳ない気持ちが上回っている。

それに加えて、見違えるようになった新への気持ちが復活してもおかしくない。

俺のまどかへの気持ちも愛情はないと思っている。

俄然俺は不利な状態だ。

でも俺は絶対に諦めない、まどかを必ずこの手に取り戻してみせる。

龍斗はそう誓った。

その頃、まどかは毎日ため息をついていた。

病院を抜け出して、街を彷徨っていた時、新と再会した。

見違える新の姿に驚きを隠せなかった。

「まどか、どうしたの、こんなところで……」

「新、新なの?」

まるで別人のような新の姿に目を丸くした。

まどかは急に気が緩んで泣き出してしまった。

「まどか、俺のマンションへ行こう」

ビルの地下駐車場に停めてあった車で新のマンションへ向かった。

新の車は高級車で、高そうなスーツに身を包み、運転する姿は自信に満ち溢れていた。

まどかはじっと新の姿を見ていた。

「そんなに見られると照れちゃうな」

「あっ、ごめん」
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