お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
「それにもう、あいつの側にはいない方がいいよ、今度こそ殺されるぞ」

まどかは俯いて何も言葉が出てこなかった。

「まどかもそのつもりで、病院を出てきたんだろ」

「それは……」

「とにかく、離婚した方がいい、そうすれば真凜だってお前を狙うことは今後ないだろう」

「そうだよね」

「真凜が直接手を下さなくても、お前の命を狙う方法はいくらでもある」

「やだ、怖いこと言わないでよ」

「お前さあ、危機感なさすぎだよ」

まどかは新と一緒にいることが不思議だった。

階段から突き落とされて、子供を失って、自分の命も危なかったのに、

新と一緒にいて気持ちがすごく楽だと感じている。

龍斗さんは心配しているだろうか。

契約結婚だもん、もう私の役目は終わったんだから、龍斗さんも終わりにしようと思ってるに違いない。

目の前に差し出された離婚届に私はサインをした。

「俺が奴に渡してくるよ」

「ちょっと待って、やっぱり、ちゃんと龍斗さんと話してからの方がいいかも」

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