お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
「何言ってるんだ、まどかは人が良すぎるよ、あいつは今後、真凜のことを考えなくちゃいけない、いくら義理の関係だとしても、妹なんだからな」

「そうだよね」

「あいつも、子供いなくなったから、ちょうどいい頃合いだと思っているよ」

まどかは何も言えなかった。


そんなある日、龍斗は新のマンションへ向かっていた。

まどかはそろそろ新のマンションを出なければいけないと思っていた。

確かに新の元にいれば、心配はいらない。

でもやっぱり、自分が愛しているのは龍斗だと感じていた。

それなのに離婚届にサインしちゃって、なんて愚かなんだろうと自分を責めていた。

しかし、龍斗は離婚届を受け取ったと新が教えてくれた。

新は龍斗が破り捨てた事実を隠した。

これからは一人で生きていかないといけないと思い、新のマンションを後にした。

龍斗が新のマンションにやってきたのは、まどかが出て行った後だった。

まどか、どこに行ったんだ。

なぜ、早く自分の気持ちをまどかに伝えなかったのか悔やまれた。

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