お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
「まどか、信じてくれ、俺は十年前からまどかが好きだ、覚えてる?まどかにスマホを教えたこと」

「覚えています、あの時全然苦手で、苦労していたんです」

俺は社長になって日本に戻ってきた。

はじめてまどかと知り合ってすでに五年が経っていた。

まどかを俺の秘書にして、すぐにプロポーズするつもりだった。

ところが、まどかには同棲している恋人がいた。

「まどか、食事に付き合ってくれないか」

「申し訳ありません、定時で帰らせて頂きます、彼が待っていますので」

俺は衝撃を受けた。

なんだよ、恋人がいるのか。

でも当たり前だよな、俺の気持ちを伝えた訳じゃないし、待っててくれと約束したわけじゃない、俺の片思いだもんな。

ある日のこと、まどかは定時になっても帰る素振りがなかった。

「まどか、もう時間だぞ、帰らなくていいのか」

まどかは泣いているようだった。

「どうしたんだ、何があった」

「すみません、なんでもないんです」

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