お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛
第七章 龍斗の告白
感情がマックスになって、抱かずにはいられなかった。

色々な妄想に、俺自身は大量の熱量を溜め込んでいた。

まどかを抱きたい、まどかの感じている声を聞きたい、俺を感じて高みに上り詰めてほしい。

俺はすぐにまどかをマンションへ連れて行ったのだった。

「俺はあの時からまどかが好きだった、そして今も、これから先もずっと愛している」

龍斗の告白に驚きを隠せなかった。

「まどかは何も心配しなくていいんだ、俺についてきてくれ」

「ごめんなさい、私は新を愛しています」

まどかの言葉に愕然とした。

そして、まどかはマンションを後にした。

ぽつんと残され、放心状態になった龍斗は手に掴んだ砂がこぼれ落ちるように

まどかを失う実感を味わった。

しばらく止まっていた時間が動き出した。

「まどか」

龍斗は慌てて、まどかの跡を追った。

しかし、マンションを飛び出したところには、まどかの姿はなかった。

まどかは混乱していた。

嘘、龍斗さんが私を十年前から好きだったなんて……

< 65 / 74 >

この作品をシェア

pagetop