Love for Friens

 次の日――。


 とうとう…学校だ…。
 不安で不安で仕方がない。


 ぎこちなく制服を着て、準備を整える。
 そして、「行ってきます…」と、私は強張った口調で家を出る。

 そして、家の門にある自転車に乗って、走り出した。


 私は、中学校でただ一人でこの高校を選んで進学した。
 友達につられて進学するつもりは全くなく、自分の行きたい高校だけに真っ直ぐに決めていた。
 だから、学校に行くときはもちろん一人。

 つまり、友達はゼロから作らなくてはならないのだ。



 …と、考えていると、学校に着いてしまった。

 自転車を停め、玄関に向かう。

 ロッカーで靴を履きかえるが…人がいない。



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