Love for Friens
誰も…いない!?
私、早く来ちゃったのかな…。
試しに携帯を開くと、7時50分を表示していた。
確かに、早かったかも…。
…ま、教室に誰かいるはず。
私はそう考えて、教室に向かい、ドアを開けた。
ガラガラガラ……。
し………ん。
あ…れ…? ホントに誰もいないけど、もしかして…私、一番乗り!?
って、えええええーー!?
どうしようどうしようどうしようどうしよう!!
ただでさえ不安なのに〜!
あわわわわ……。
ガラガラガラ――…。
私がてんぱっていると、誰かが教室に入って来た。
それが――郁との出会いの始まりだったんだ。