先生の隣にいたかった


「着いたよ」


先生はそう言うと、すぐに車から降りて、橋のほうに走っていった。

そんな先生が、はしゃいでる子供みたいで、可愛かった。





「いおも早く」


「え!?」


今、いおって言った…?



「いや、呼び捨てで呼んでって、言ってたから」


「あぁ、それは、名字かと…」


「…あ、そっか、そうだよな。ごめん」



しょんぼりする先生も可愛い。


「…いおでいいです。

その方が…話しやすいです」



「本当?…じゃあ、いおで」


「はい」



その後は、橋を二人で渡って、写真も撮った。

先生の知らないところを
たくさん知れた気がして、嬉しかった。

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