先生の隣にいたかった

〜いおへ〜


元気ですか?笑顔でいますか?って質問ばかりだね。


まず、いおには謝らないとね。

クリスマスの日、いおが言おうとしてたことは分かってたよ。全部分かってた。

なのに聞いてあげられなくてごめんね。

……………………………………………………

学校の移動願いを出したのは俺なんだ。

最後まで悩んだよ。

もっといおのこと知りたいし、

俺がいおの成長を隣で見ていたかったから。

……………………………………………………

でも、それぐらい…どうしようもなく、いおのことが大好きだったんだ。


三学期中、ずっと話せなかったのは、全部自分のためだったんだ。


嫌いになったとかじゃなくて、

突き放せばいおは諦めると思ったから。


でも、いおは全然諦めなかったね。

ごめんね、辛い思いさせて。


でも、俺は、いおに出会えてよかったよ。



俺と出会ってくれてありがとう。



こんな俺を好きになってくれてありがとう。



好きになってごめんね。



大好きだったよ。











でももし、卒業式の日まで、
気持ちが変わらないなら、屋上に来て。















俺がいおを迎えに行くから。
              

             〜柴咲優〜



< 97 / 97 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:63

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop