あなたは私の王子様
もうやだ、帰りたい。

「グスッ」

「あれぇ?泣いてるじゃーん!」

ドンッドンッバコッ

3人に背中を蹴られて、私は丸まっているしかなかった。

───キーンコーンカーンコーン

酷くなる前にチャイムがなってよかった。

「チッもう終わりかよ。お前が遅いからだぞ?」

「………。」

「はぁっもう!あーあ、ばいばーい。」

1人取り残された教室で鈍く痛む体を無理矢理起こし泣いていた。

毎日暴力をふるわれ私の体はあざだらけ。
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