私のお願い、届いてますか?
「…正直…すぐに梨々香に確認しようかって思ったよ。でも、きっと会社の方で大変な状況になってるはずって思ったら…俺が問い詰めたら、居場所がなくなっちゃうんじゃないかって思って、一旦、自分の心の中に仕舞い込んだ…」
絶対に嫌な気持ちになったはずなのに…それなのに冷静に私の状況のことを考えてくれたんだ…。
「…不思議だよな。心の中で色々考えてるうちに…最終的に残ったのは、梨々香と俺は恋人同士だっていう真実だけ。それが自分で見えただけで…焦りは無くなった…。後で梨々香に話を聞けばいいかって思えた…」
「…っ…私のこと…信じてくれたの?」
そう尋ねると、秀人は両腕で私を優しく包み込んだ。
「だって、今まで別れる話なんて、一度もしてないだろ…?」
そうだ…。不安になったことっはあっても、〝別れる〟という話し合いは一度もしたことはない…。
でも、それで私を信じてくれる秀人は、すごく心が広いと思う。
「…朝岡さんとは、沖縄のプロジェクトで一緒だった人から預かってたお土産を受け取るために、一緒に食事しただけ。朝岡さんも、たまたまこっちに仕事の用事で来てただけなの…」
「うん。…そうだとは思った」
頭上から聞こえる優しい声のトーンに、私の目から涙かポロポロとまたこぼれ落ちた。
絶対に嫌な気持ちになったはずなのに…それなのに冷静に私の状況のことを考えてくれたんだ…。
「…不思議だよな。心の中で色々考えてるうちに…最終的に残ったのは、梨々香と俺は恋人同士だっていう真実だけ。それが自分で見えただけで…焦りは無くなった…。後で梨々香に話を聞けばいいかって思えた…」
「…っ…私のこと…信じてくれたの?」
そう尋ねると、秀人は両腕で私を優しく包み込んだ。
「だって、今まで別れる話なんて、一度もしてないだろ…?」
そうだ…。不安になったことっはあっても、〝別れる〟という話し合いは一度もしたことはない…。
でも、それで私を信じてくれる秀人は、すごく心が広いと思う。
「…朝岡さんとは、沖縄のプロジェクトで一緒だった人から預かってたお土産を受け取るために、一緒に食事しただけ。朝岡さんも、たまたまこっちに仕事の用事で来てただけなの…」
「うん。…そうだとは思った」
頭上から聞こえる優しい声のトーンに、私の目から涙かポロポロとまたこぼれ落ちた。