偏差値高めで恋愛未経験の私が隣の席の男の子に溺愛されるお話〜春編 Spring 〜
新しい?友だち 〜A new? Friends 〜
朝のランニングから帰ってくると、6:30だった。
これなら、ゆっくりしてても大丈夫そう。
碧依くんに会ったのは驚きだったけど、昨日私が逃げ帰っちゃったこと気にしてなさそうでよかった〜。
折角、話しかけてくれたのに、逃げちゃったから結構やらかしたな〜って焦ったけど、安心した。
家に帰って、ほっと一息つきながら牡丹学園の制服に着替える。
ここ暫くの間は、冬服期間らしい。牡丹学園の制服は、可愛いことでも有名だった。
実際、制服採寸に行ってみた時も可愛いなって思ったし、着ている時も、私みたいな子が着たら可愛さが半減しちゃうくらい勿体無い可愛さだな〜と思っている。
「楓織〜、朝ごはんできたわよ〜」
1階からお母さんが私を呼ぶ声が聞こえる。
「はーい!今行く〜!」
そう言って、2階にある自室から出て螺旋階段を下った。
うちの家は3階建ての一軒家。お父さんとお母さんが結婚した時に建てたんだって。
その時に細部まで物凄くこだわったらしいから、玄関のドアだって、今絶賛下ってるこの螺旋階段だって壊れたら、オーダーメイドじゃないと直せないらしい…でも、私は凄くお洒落なこの家をとっても気に入っている。
1階のリビングに着くと、お母さんがキッチンのカウンターからダイニングテーブルへと朝ごはんを運んでいるところだった。
その横のテレビの前のソファーでは、我が妹桜織がスマホを弄っている。
私は、長時間スマホなどの電子機器を見ていると頭が痛くなってくるので、スマホ依存症と言ってもさほど差し支えない桜織のことを色んな意味で尊敬している。
そんな中、私はいつもお母さんのお手伝いをする。
いやね、正直に言っちゃうと本当はやりたくないんだよ。だってゆっくりしたいじゃん。
でも、お母さんはいつもお父さんが仕事でいなくても、私たちを育ててくれてるし、このくらいのお手伝いくらいしなきゃお母さんが負担で体壊しちゃうかもしれないからこれも大事なことだよね。
うん。きっとそうだ。
そう自分に言い聞かせて、朝ごはんをダイニングテーブルへ運ぶという単純な作業をこなす。
そして、3人で朝ごはんを食べる。
「「「いただきます。」」」
朝ごはんが出来上がったことを察知した桜織が光速のごとくやってきて、我が家の朝ごはんはスタートした。
もう、こういう時だけ、動きが速いんだから。
今の構図は、ダイニングテーブルの両サイドにそれぞれ2席ずつ椅子が置いてあって、テレビ側に私と桜織が隣同士で、その桜織の向かい側にお母さん。その隣、今は空席だけれど私の向かい側はお父さんの席という構図になっている。
お父さんとは大体日曜日には朝ごはんから晩ごはんまで一緒に食べられることが多い。
その日だけ、あまり忙しくないのだ。仕事が完全に無いってわけじゃないけど、1〜2時間程度で終わることが多い。ありがとう、太陽暦。
そして、今日の朝ごはんは目玉焼きとソーセージに白ご飯だ。
一体、洋食なのか和食なのかはっきりせい!ってところだけど、うちではこういう和洋折衷が定番。
特に縛られることが好きではないのだ、この家族は。皆、自分がやりたいことをやりたいという何とも自由奔放な家族。
でも、そういうところも私は嫌いじゃない。
他愛もない話をしながら、30分ほどで皆食べ終わる。それからは、各々自由に過ごす。
私は、そのまま歯を磨いて自室に戻り、髪の毛を整え始めた。家を出るまであと30分。今日の用意もしてあるし、これなら全然間に合いそう♪
牡丹学園はまぁまぁ偏差値の高い私立中高一貫校だけど、校則はかなり緩い。
髪の毛の長さなどは男子女子関係なく規定は無いし、ヘアゴムの色も決められていない。なんならヘアアレンジも普通にOKな学校。
しかも、髪を染めても大丈夫なんだよ!凄くない?これは、私結構びっくりした。
でも唯一駄目なのは、メイクかな。顔もそうだけど、マニキュアとかペディキュアとかも。
だけど、そんなの私はしないから大丈夫大丈夫。
今日は〜、横髪が邪魔だから、三つ編みにしてハーフアップにしようかな。
うんそうしよう。決まり。
ささっと慣れた手つきで5分ほどでおしまい。ヘアゴムは、ちっちゃい薄紫のお花がついてる物にした。
私の髪の毛はいい感じの癖っ毛で、放っておくとアイロンで少し巻いたような髪になる、役立つ癖っ毛なのだ。
私は結構これに助かっている。手抜きでも大丈夫だから。
あ、鞄に水筒入れ忘れてた。
またまた1階に下りる。
カウンターキッチンの中に入って棚からお気に入りの水筒を取り出す。透明でシマエナガのイラストが書いてあるボトル。
可愛い。
これに冷蔵庫で冷やしてある麦茶を入れて水筒は完成。これを2階に持っていって鞄の中に入れる。
現在時刻は、7:25。家を出るまであと15分もある。さーて、なーにしよっかなー。
あ、そう言えば昨日のスマホ、チェックしてないな。メール溜まってるかなあ。嫌だな。あれ、いちいち返信するのが面倒くさいんだよね。
あ、10件くらい溜まってる。
んーでも、広告ばっかりだから大丈夫そうかな。いつもスマホは1日に1回くらいしか見ないから至急の連絡が入っても対応できないんだよね。
数少ない私と桜織の決定的な違い。
もうやることないなあ。少し早いけど、学校行っちゃうか。7:30、私は学校に向かった。
これなら、ゆっくりしてても大丈夫そう。
碧依くんに会ったのは驚きだったけど、昨日私が逃げ帰っちゃったこと気にしてなさそうでよかった〜。
折角、話しかけてくれたのに、逃げちゃったから結構やらかしたな〜って焦ったけど、安心した。
家に帰って、ほっと一息つきながら牡丹学園の制服に着替える。
ここ暫くの間は、冬服期間らしい。牡丹学園の制服は、可愛いことでも有名だった。
実際、制服採寸に行ってみた時も可愛いなって思ったし、着ている時も、私みたいな子が着たら可愛さが半減しちゃうくらい勿体無い可愛さだな〜と思っている。
「楓織〜、朝ごはんできたわよ〜」
1階からお母さんが私を呼ぶ声が聞こえる。
「はーい!今行く〜!」
そう言って、2階にある自室から出て螺旋階段を下った。
うちの家は3階建ての一軒家。お父さんとお母さんが結婚した時に建てたんだって。
その時に細部まで物凄くこだわったらしいから、玄関のドアだって、今絶賛下ってるこの螺旋階段だって壊れたら、オーダーメイドじゃないと直せないらしい…でも、私は凄くお洒落なこの家をとっても気に入っている。
1階のリビングに着くと、お母さんがキッチンのカウンターからダイニングテーブルへと朝ごはんを運んでいるところだった。
その横のテレビの前のソファーでは、我が妹桜織がスマホを弄っている。
私は、長時間スマホなどの電子機器を見ていると頭が痛くなってくるので、スマホ依存症と言ってもさほど差し支えない桜織のことを色んな意味で尊敬している。
そんな中、私はいつもお母さんのお手伝いをする。
いやね、正直に言っちゃうと本当はやりたくないんだよ。だってゆっくりしたいじゃん。
でも、お母さんはいつもお父さんが仕事でいなくても、私たちを育ててくれてるし、このくらいのお手伝いくらいしなきゃお母さんが負担で体壊しちゃうかもしれないからこれも大事なことだよね。
うん。きっとそうだ。
そう自分に言い聞かせて、朝ごはんをダイニングテーブルへ運ぶという単純な作業をこなす。
そして、3人で朝ごはんを食べる。
「「「いただきます。」」」
朝ごはんが出来上がったことを察知した桜織が光速のごとくやってきて、我が家の朝ごはんはスタートした。
もう、こういう時だけ、動きが速いんだから。
今の構図は、ダイニングテーブルの両サイドにそれぞれ2席ずつ椅子が置いてあって、テレビ側に私と桜織が隣同士で、その桜織の向かい側にお母さん。その隣、今は空席だけれど私の向かい側はお父さんの席という構図になっている。
お父さんとは大体日曜日には朝ごはんから晩ごはんまで一緒に食べられることが多い。
その日だけ、あまり忙しくないのだ。仕事が完全に無いってわけじゃないけど、1〜2時間程度で終わることが多い。ありがとう、太陽暦。
そして、今日の朝ごはんは目玉焼きとソーセージに白ご飯だ。
一体、洋食なのか和食なのかはっきりせい!ってところだけど、うちではこういう和洋折衷が定番。
特に縛られることが好きではないのだ、この家族は。皆、自分がやりたいことをやりたいという何とも自由奔放な家族。
でも、そういうところも私は嫌いじゃない。
他愛もない話をしながら、30分ほどで皆食べ終わる。それからは、各々自由に過ごす。
私は、そのまま歯を磨いて自室に戻り、髪の毛を整え始めた。家を出るまであと30分。今日の用意もしてあるし、これなら全然間に合いそう♪
牡丹学園はまぁまぁ偏差値の高い私立中高一貫校だけど、校則はかなり緩い。
髪の毛の長さなどは男子女子関係なく規定は無いし、ヘアゴムの色も決められていない。なんならヘアアレンジも普通にOKな学校。
しかも、髪を染めても大丈夫なんだよ!凄くない?これは、私結構びっくりした。
でも唯一駄目なのは、メイクかな。顔もそうだけど、マニキュアとかペディキュアとかも。
だけど、そんなの私はしないから大丈夫大丈夫。
今日は〜、横髪が邪魔だから、三つ編みにしてハーフアップにしようかな。
うんそうしよう。決まり。
ささっと慣れた手つきで5分ほどでおしまい。ヘアゴムは、ちっちゃい薄紫のお花がついてる物にした。
私の髪の毛はいい感じの癖っ毛で、放っておくとアイロンで少し巻いたような髪になる、役立つ癖っ毛なのだ。
私は結構これに助かっている。手抜きでも大丈夫だから。
あ、鞄に水筒入れ忘れてた。
またまた1階に下りる。
カウンターキッチンの中に入って棚からお気に入りの水筒を取り出す。透明でシマエナガのイラストが書いてあるボトル。
可愛い。
これに冷蔵庫で冷やしてある麦茶を入れて水筒は完成。これを2階に持っていって鞄の中に入れる。
現在時刻は、7:25。家を出るまであと15分もある。さーて、なーにしよっかなー。
あ、そう言えば昨日のスマホ、チェックしてないな。メール溜まってるかなあ。嫌だな。あれ、いちいち返信するのが面倒くさいんだよね。
あ、10件くらい溜まってる。
んーでも、広告ばっかりだから大丈夫そうかな。いつもスマホは1日に1回くらいしか見ないから至急の連絡が入っても対応できないんだよね。
数少ない私と桜織の決定的な違い。
もうやることないなあ。少し早いけど、学校行っちゃうか。7:30、私は学校に向かった。