偏差値高めで恋愛未経験の私が隣の席の男の子に溺愛されるお話〜春編 Spring 〜
翔央ちゃんが話し始めて1時間経った。
今まで私に縁もゆかりもなかったような話だったから、聞き入ってしまった。
それにしても、すごいなぁ。
単純に元カレ4人ってことでしょ?すごくモテてたんだなぁ。
でも、私はやっぱりどの子よりも翔央ちゃんには、実琉くんがお似合いだと思った。
実琉くんは、いつでも翔央ちゃんのことを考えて行動してる感じがする。
まぁ本人が気づいてるかはわかんないけど。
そう思っていたら、喋り終わって少し休憩がてらパンケーキを頬張っていた翔央ちゃんが私に聞いてきた。
「で、この前も似たようなの聞いた気がするけど、楓織は好きな人とかいないの?」
「うーん、いないなぁ。というか、今まで恋したことすらない。」
「これからするつもりは?」
「私の予定には入ってないなぁ。」
「ええ⁉なんで⁉楓織なら将来有望な彼氏なんてすぐ捕まえられるよ!」
「うーん、正直あんま彼氏とか必要ないんだよねぇ。さっきみたいに友達の恋バナ聞くのとかは好きだけどさ。なんか自分の勉強の邪魔されたくないっていうか。」
「あ~、こりゃあ難攻不落だなぁ。頑張れよ、如月。」
「?なんで碧依くん?」
「まぁ、いつかわかるさ。」
う~、まぁたはぐらかされるなぁ。
でも、今日は翔央ちゃんの貴重な恋愛経験聞けたからよかった。
「じゃあね、翔央ちゃん!もう二人乗りはしないからね!」
「あははっ、じゃあねバイバ~イ」
そのあと、翔央ちゃんにまたしても二人乗りで家の近くまで送ってもらい、お別れした。
ああ、今日は楽しかったなぁ。
でも、疲れた。
今日は帰っていっぱい寝~よお!