偏差値高めで恋愛未経験の私が隣の席の男の子に溺愛されるお話〜春編 Spring 〜
碧依くんと相合傘で帰宅した数日後...


「はぁぁぁぁぁぁ、最近ずぅっと雨ばっかり!これじゃ気分も落ち込むわ~。」


「まぁまぁ翔央ちゃん、その気持ちはわかるけど、だからって部活に行かずに机に突っ伏しててもだめだよ?」


「うう~、楓織~、なんか気分上がる方法とか知らない?」


「そうだね~、あ、これでも観る?」


「ん?なにこれ、『癒されること間違いなし!!かわいい森の動物と自然音で自律神経を整えます』?」


「これはね~、リラックスしたいときによく私が観てるものだよ。いろんな鳥さんとかが映像で出てきてね、すっごく可愛いの!」


「へぇ~、楓織はこういうの、よく観るの?」


「勉強とか作業中には、作業用BGMで静止画のやつ聞いてることがあるかな。音楽を楽しみたいときはピアニストのストリートピアノとか聞いてること多いかも。これは、癒されたいときに観る。」


「ふ~ん、観てみよ。」


そうして翔央ちゃんはポチっと再生ボタンを押した。


「うわ、なにこれかわよ~!」


「でしょでしょ!これでちょっとは元気出た?」


「うん出た!ありがとう楓織!じゃあ部活行ってくる!」


「いってらっしゃ~い」


ふう、翔央ちゃんの元気が出てよかった。


なんか飲み物でも買いに行こうかな。


そう思って私は教室を出た。







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