if…運命の恋 番外編Ⅱ『運命の出会い』

”結婚”なんて言葉を言った彼の真意はわからないが、このままだと
私はこの家に嫁ぐことになるのだろうか?

お昼ご飯を家政婦さんと一緒に準備して、彼に声をかけに自宅から続く医院の方に声をかけに行く。
診察室に続く廊下で、彼と誰か女性の話し声が聞こえて来た。

「先生は、女性には興味がないという事ですか?!」
その声は少しだけ震えていて、私は診察室のドアの前に立ち扉を開けるのを躊躇した。

『興味があるかどうか、、君には関係ない』
「あります! 私、先生が好きなんです」

これは、、もしかして告白中!?  もしかしなくても告白だろう。
私、このまま聞いてしまっても良いのだろうか?
いや、待てよ。ここでイイ感じだったら、はっきりするんじゃない!?


『申し訳ないが、君の想いに応えるつもりはない』
「どうして?」
『僕にはすでに婚約者もいるしね』
「でも、あの女性(ひと)は、ただのお飾りだって皆言ってます!」

その女性の言葉に私の身体がぴくッと反応する。お飾りって、、

『誰がそんな事を? 彼女は、、』

そう彼が言いかけた時、私は慌てて診察室のドアをノックする。もう、いたたまれない気持ちで聞いていることができない。彼女の言った事はおおかた間違っていないのだから。

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