if…運命の恋 番外編Ⅱ『運命の出会い』

「お手伝いしますね」

薫がそう言うと、春子の横に並んでからエプロンをつけた。
春子は「それじゃあ、、」と薫に野菜を渡した。薫は受け取った野菜を素早く切り始める。
春子はその様子に「ふふッ」と微笑んでみせた。
どこからみても この風景は「姑母VS嫁」の険悪なムードではなく、
まるで「母と娘」のよう。
春子も嫁の薫も「馬が合う」間柄なんでしょう。いや、もしかしたら、
お互いの配慮の力なんだろうか。



お味噌汁が出来上がり、卵焼きを薫が焼いていると、春子が
「薫ちゃん、上手ね、、料理って俊ちゃん褒めてくれる?」て聞いてくるので
薫は首を横に振りながら「いいえ、、実はあまり料理は得意じゃないんです。それでも俊さんは褒めてくれますね」と正直に答えるのです。
「そう、、でも、卵焼き美味しそうよ」
「ふふっ、、ありがとうございます」薫は笑顔で春子にお礼を伝えるのです。
そんな笑顔の薫に春子は聞いてきます。

「薫ちゃん、あなたは幸せ?」

春子の唐突なそんな質問に、一瞬驚きながらも笑顔になり
「はい、私とっても幸せです」と頬を染めてしまうのです。

そう言った薫に「そう、うんうん良かった」
春子はそう言いながらとっても嬉しそうにニコニコします。
そして春子の笑顔を見ていた薫さんも尋ねてしまうのです。

「あの~お義母さまは幸せですか?」
「えッ?!・・私?」
「ええ、お義母さまです」

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