if…運命の恋 番外編Ⅱ『運命の出会い』

春子は、少しだけ頬を染め上を向きながら答えます。

「うん幸せよ。お父さんがいて、、ああ見えて(あのひと)って優しいのよ」
「あっそれ、わかる気がします。お義父さま、優しそうですもん」

春子はさっきより更に赤くなって
「それに今では俊ちゃんにこんな可愛いお嫁さんでしょ? それに目に入れてもちっとも痛くない優人がいるじゃない。こんなに幸せでいいのかしらってネ」

今なら、昨夜から気になっていた二人の出会いを聞けるかもしれない。薫は意を決して言葉を伝える。

「こんな事、聞いてもいいのか、でもとっても気になってます」
「うん? なあに?」
「お義母さまとお義父さまの出会いは、どんなだったのかなぁ、、とか?」
薫の言葉に春子は頭を傾げて聞いて
「ええ!!  ああ~ッ それかー?」

薫さんの質問に春子は苦笑いをして「どうだったかなぁ~?」 なんて言うと、薫は春子に「教えてください」って笑顔を送るのです。
春子は、ふふッとだけ笑って何にも言いません。それどころか、冷静に吹き出しそうなお鍋を薫に指示してくるのです。


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