クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした
スマホで時間を確認したら、スタートから90分が経っていた。
1時間以上も寝てたんだ……。
『てか、それはどうでもいいんだ。妃崎先輩がいないみたいなんだけど、そっちにいない?』
「妃崎先輩?いないよ」
『そっか。あたしとグループのメンバーで今探してるんだけど見つからなくて』
「1時間くらい前までは一緒だったけど、グループに戻ってないの?」
『うん。レク中、ずっといなかったって』
「ずっと?……わかった。わたしも一緒に探す」
電話を切って斑を起こす。
わたしたちはすぐにロッジを出た。