クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした

わたしは斑と目を合わせる。


「今のって……」

「認めてもらえてよかったな」


口端をゆるめて穏やかな表情を浮かべる斑。ぽんぽんとわたしの頭をなでる。


やっぱり今のってそういうこと?


……そっか。認めてもらえたんだ。

そっか、よかった……。


ふつふつと嬉しさがわき上がってきて、自然と頬がゆるむ。


ようやくこの学校の一員に迎えいれてもらえた気がした。


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