クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした
任せろってなにをするつもりだろう?
おじいちゃんのことだから、なにかいい案があるのかもしれない。
……そっちはとりあえず任せるとして。
「あのー……なに、かな?」
さっきからずっと、となりからの視線が痛いんですけど。
「友だちってだれ?」
テーブルに肘をついて、斑がこっちをじっと見てくる。
あまりに視線がグサグサ刺さるから聞いてみれば、逆に聞き返されてしまった。
「八巻くんだけど……」
「へぇ」
頬杖はついたまま、わたしから視線をそらした。
「?」
なんでそんなこと聞いてきたんだろう。
友だちがだれかなんて疑問に感じる余地があったかな?
まぁいっか。考えたところで答えの出ない問題な気がするし。
わたしは斑から視線を外して、テーブルに落とした。