死グナル/連作SFホラー
連鎖③
ケータイショップ店員:清島眞琴の場合
”プルルーン…×≒7回‥”
したら、出たのよ、浅原さん…。
「もしもし…、浅原ですけど‥」
「ええと、浅原聖さんですね?」
「はい、そうですが‥」
生きてたし…。
***
「私は先般のケータイショップの…、ああ、清島眞琴って名前なんですが…。あのう、そのう…」
私は珍しく言葉を激しく噛んでいた。
しゃべくり自慢な、さしもの私も、いきなり”あなたの死んでる顔が…”とは切りだせなくて。
それ、察してくれたようで、彼はズバリきた。
「この世の顔じゃない僕、見たんですね?」
「!!!」
私は瞬時で悟ったって!
この人、店で会った時に予測してたんだ。
自分の死んだ顔、私が見るって…。
私の全身には、鳥肌がこれでもかってくらい襲ってきてたわ。
***
「知ってたんですね、こうなることを…」
私は咄嗟にカレを試していたんだよね。
「まあ…、それは予想してましたよ。しかも、かなりの確率でって…」
「あの…、気を悪くしないでください。ええと、実際のところどっちなんですかね、私が見たのか、あなたが見せたのか…。つまり、あなたの死に顔はそちらの意図が働いて、私に届けたとか発したとか…。それとも、あなたはそれ、してないのか‥」
「後者だよ。間違いなく…」
「じゃあ、浅原さんが何か念じたとか、ないんですね?あなたは何もしなかった。それでもってってことなんですね?」
私はくどいように念押ししたわ。
何しろ、そこが一番肝心だったんで、まずは…。
***
「なにもしてない。それで間違いない。そこは信じて」
彼はキッパリだった。
「うん…、信じる。ふう‥、ここんとこをしっかり確認しないと、その先の聞きたいことに進めなかったから。くどく聞いてごめんなさい。でも、すごく安心した‥」
私はここ近年ないほど、心の中を素直に口にしてた。
ホント、そういうピュアな私、久しぶりだったし‥。
さて‥、そうとなれば…。
聞くこと、てんこ盛りだって。
ケータイショップ店員:清島眞琴の場合
”プルルーン…×≒7回‥”
したら、出たのよ、浅原さん…。
「もしもし…、浅原ですけど‥」
「ええと、浅原聖さんですね?」
「はい、そうですが‥」
生きてたし…。
***
「私は先般のケータイショップの…、ああ、清島眞琴って名前なんですが…。あのう、そのう…」
私は珍しく言葉を激しく噛んでいた。
しゃべくり自慢な、さしもの私も、いきなり”あなたの死んでる顔が…”とは切りだせなくて。
それ、察してくれたようで、彼はズバリきた。
「この世の顔じゃない僕、見たんですね?」
「!!!」
私は瞬時で悟ったって!
この人、店で会った時に予測してたんだ。
自分の死んだ顔、私が見るって…。
私の全身には、鳥肌がこれでもかってくらい襲ってきてたわ。
***
「知ってたんですね、こうなることを…」
私は咄嗟にカレを試していたんだよね。
「まあ…、それは予想してましたよ。しかも、かなりの確率でって…」
「あの…、気を悪くしないでください。ええと、実際のところどっちなんですかね、私が見たのか、あなたが見せたのか…。つまり、あなたの死に顔はそちらの意図が働いて、私に届けたとか発したとか…。それとも、あなたはそれ、してないのか‥」
「後者だよ。間違いなく…」
「じゃあ、浅原さんが何か念じたとか、ないんですね?あなたは何もしなかった。それでもってってことなんですね?」
私はくどいように念押ししたわ。
何しろ、そこが一番肝心だったんで、まずは…。
***
「なにもしてない。それで間違いない。そこは信じて」
彼はキッパリだった。
「うん…、信じる。ふう‥、ここんとこをしっかり確認しないと、その先の聞きたいことに進めなかったから。くどく聞いてごめんなさい。でも、すごく安心した‥」
私はここ近年ないほど、心の中を素直に口にしてた。
ホント、そういうピュアな私、久しぶりだったし‥。
さて‥、そうとなれば…。
聞くこと、てんこ盛りだって。